令和３年度相模原赤十字病院指標

年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞の患者数等
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	2	13	29	33	71	111	201	395	378	144

退院患者の平均年齢は全体構成で見ると70歳代が最も多く、次いで80歳代、60歳代となっています。
全体で1,377件の退院患者数です。そのうち70歳代以上の退院が917件で全体の約67％を占めています。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし	106	20.09	20.57	7.55	83.58
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症　手術なし	58	14.74	13.14	3.45	76.33
050130xx9900xx	心不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	35	21.26	17.35	8.57	81.63
180010x0xxx0xx	敗血症（1歳以上）　手術・処置等２なし	18	29.83	19.22	11.11	82.67
060140xx97x0xx	胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄（穿孔を伴わないもの）　その他の手術あり　手術・処置等２なし	18	14.78	10.84	0.00	74.44

１：位：誤嚥性肺炎、2位：腎臓または尿路の感染症、3位：心不全、4位：敗血症、5位：胃十二指腸潰瘍です。
誤嚥性肺炎の呼吸器疾患の入院が多く、平均年齢83歳と高齢なため他の疾患への罹患も多い状況です。
特に認知症疾患にも配慮し、コントロールしながら退院支援チームを中心に早期の退院に向けた取り組みを行っています。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
070230xx01xxxx	膝関節症（変形性を含む。）　人工関節再置換術等	50	23.06	23.02	0.00	75.12
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折　人工骨頭挿入術　肩、股等	35	33.26	25.32	17.14	85.71
160620xx01xxxx	肘、膝の外傷（スポーツ障害等を含む。）　腱縫合術等	21	25.52	13.52	0.00	50.81
160760xx97xx0x	前腕の骨折　手術あり　定義副傷病なし	19	6.79	4.99	5.26	66.47
07040xxx01xxxx	股関節骨頭壊死、股関節症（変形性を含む。）　人工関節再置換術等	16	22.94	20.63	0.00	71.69

1位：膝関節症の人工関節再置換術等、2位：股関節・大腿近位骨折の人工骨頭挿入術、3位：肘、膝の外傷　腱縫合術等、4位：前腕の骨折　手術あり
5位：股関節骨頭壊死　人工関節再置換術等が主な症例です。
整形外科の平均年齢は69歳で、70歳以上の割合は63%と高齢者の転倒が起因となる入院が多い状況です。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
060035xx99x6xx	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２６あり	28	4.00	4.54	76.14
060040xx99x8xx	直腸肛門（直腸Ｓ状部から肛門）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２８あり	20	4.00	4.25	69.40
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）　ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等	18	4.33	4.74	72.28
090010xx010xxx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等　手術・処置等１なし	8	13.38	10.15	64.50
060040xx99x6xx	直腸肛門（直腸Ｓ状部から肛門）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２６あり	8	4.00	4.40	71.13

1位：結腸の悪性腫瘍　手術・処置等２
６あり、2位：直腸肛門の悪性腫瘍　手術・処置等２
８あり、3位：鼠径ヘルニアが外科の主な症例です。
1位、２位、５位は化学療法で、当院では原則４日の入院で行っています。エビデンスに基づきQOLに配慮し、疾患コントロールをしています。
外科の平均年齢は70歳で、70歳以上の割合は64%です。

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
020110xx97xxx0	白内障、水晶体の疾患　手術あり　片眼	44	3.00	2.71	0.00	75.57
020220xx97xxx0	緑内障　その他の手術あり　片眼	2	3.00	5.41	0.00	77.50
020110xx99xxxx	白内障、水晶体の疾患　手術なし	1	3.00	2.61	0.00	78.00
–	–	–	–	–	–	–
–	–	–	–	–	–	–

1位：白内障、水晶体の疾患　手術あり　片眼、2位：緑内障　その他の手術あり　片眼が主な症例です。　
眼科の平均年齢は76歳で、70歳以上の割合は91%です。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　手術・処置等２なし	13	6.77	7.02	0.00	76.54
110200xx02xxxx	前立腺肥大症等　経尿道的前立腺手術等	12	7.75	8.23	0.00	72.17
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１あり	3	2.00	2.50	0.00	74.00
11013xxx04xxxx	下部尿路疾患　膀胱結石、異物摘出術　経尿道的手術等	3	4.00	5.46	0.00	77.33
110080xx9900xx	前立腺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	2	33.00	9.24	50.00	79.50

1位：膀胱腫瘍、2位：前立腺肥大症等　が主な症例です。
泌尿器科の平均年齢は74歳で、70歳以上の割合は72%です。

耳鼻咽喉科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
030230xxxxxxxx	扁桃、アデノイドの慢性疾患	8	6.63	7.84	27.13
030350xxxxxxxx	慢性副鼻腔炎	8	9.13	6.47	54.38
030428xxxxxxxx	突発性難聴	7	8.71	8.75	58.43
030300xx01xxxx	声帯の疾患（その他）　喉頭・声帯ポリープ切除術等	4	3.50	4.48	70.25
030410xxxxxxxx	めまい（末梢前庭以外）	3	5.00	4.92	63.67

耳鼻咽喉科の退院年齢は17歳～89歳と幅広く、平均年齢は56歳です。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

	初発					再発	病期分類基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明	再発	病期分類基準（※）	版数
胃癌	–	1	3	11	–	–	1	7
大腸癌	6	–	14	29	18	20	1	7
乳癌	3	3	4	1	1	1	1	7
肺癌	–	–	11	17	–	–	1	7
肝癌	–	–	–	1	–	1	1	7

※ 1：UICC
TNM分類，2：癌取扱い規約

UICC病期分類とは、国際対がん連合により定められた原発巣の進展度（T)、所属リンパ節への転移状況（N)、遠隔転移の有無（M)の要素により、
0期～Ⅳ期の5病期（ステージ）に分類するものです。ステージにより術後の化学療法を考慮します。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	2	6.50	39.50
中等症	13	11.23	72.23
重症	2	17.50	83.50
超重症	1	8.00	89.00
不明	–	–	–

成人市中肺炎とは普段の生活で、成人が罹患した肺炎のことです。中等症が最も多く、平均年齢は72歳となっています。
エビデンスに基づき高齢者に配慮した治療を行っております。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	19	23.26	80.21	0.00
その他	1	9.00	66.00	0.00

当院では内科にて対応しています。
発症日から3日以内の方の平均年齢が80歳と高齢になっています。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0821	人工関節置換術（膝）等	68	1.31	20.82	1.47	74.09
K0461	骨折観血的手術（大腿）等	33	3.67	27.61	9.09	79.21
K0462	骨折観血的手術（前腕）等	21	2.48	14.62	9.52	72.33
K0811	人工骨頭挿入術（股）等	17	5.65	33.29	23.53	84.35
K069-3	関節鏡下半月板縫合術	17	1.00	23.65	0.00	54.24

1位：人工関節置換術（膝）、4位：人工骨頭挿入術（股）は人工関節を入れて関節の痛みを軽減する手術で、高齢者のQOLに必要な手術です。
2位：骨折観血的手術（大腿）等は平均年齢が79歳と高齢による転倒等の骨折が占めています。
整形外科の手術適用患者の平均年齢は69歳で、70歳以上の割合は64%です。

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢
K6335	鼠径ヘルニア手術	18	1.06	2.28	72.28
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	9	3.00	4.89	69.67
K7181	虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）	8	0.13	3.75	37.50
K4765	乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術・胸筋切除を併施しない）	5	1.40	15.60	67.20
K7182	虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴うもの）	4	0.25	9.75	63.50

1位：鼠径ヘルニア手術は平均入院期間は4.3日、平均年齢は約72歳です。
外科の手術適用患者の平均年齢は70歳で、70歳以上の割合は66%です。

内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K654	内視鏡的消化管止血術	14	0.14	9.57	0.00	73.00
K6872	内視鏡的乳頭切開術（胆道砕石術を伴う）	11	4.00	12.18	0.00	76.82
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）	5	3.40	5.00	0.00	71.60
K664	胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）	4	12.00	28.50	50.00	84.75
K686	内視鏡的胆道拡張術	4	2.25	10.50	0.00	71.50

内科の手術は内視鏡的手術が多いです。
１位：内視鏡的消化管止血術は14症例で、平均入院期間は10.7日、平均年齢は73歳です。
２位：内視鏡的乳頭切開術（胆道砕石術を伴う）は11症例で、平均入院期間は17.1日、平均年齢は76歳です。
内科の手術適用患者の平均年齢は75歳で、70歳以上の割合は73%です。

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2821ﾛ	水晶体再建術（眼内レンズを挿入）（その他）等	44	1.00	1.00	0.00	75.57
K2682	緑内障手術（流出路再建術）	2	1.00	1.00	0.00	77.50
–	–	–	–	–	–	–
–	–	–	–	–	–	–
–	–	–	–	–	–	–

水晶体再建術（眼内レンズを挿入）（その他）が主な手術で、当院では2泊３日の入院、または外来で施行しています。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用）	13	1.54	4.23	76.54
K841-21	経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術（ホルミウムレーザー等使用）	12	1.00	5.75	72.17
K7981	膀胱結石摘出術（経尿道的手術）	3	1.00	2.00	77.33
K775	経皮的腎（腎盂）瘻造設術	1	1.00	4.00	83.00
K8352	陰嚢水腫手術（その他）	1	1.00	4.00	68.00

1位：膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）は平均入院期間は6日、平均年齢は76歳です。
２位：経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術（ホルミウムレーザー等使用）は平均入院期間は7日、平均年齢は72歳です。
泌尿器科の手術適用患者の平均年齢は75歳で、70歳以上の割合は71%です。

耳鼻咽喉科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢
K3772	口蓋扁桃手術（摘出）	7	1.00	5.14	27.57
K340-5	内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術）	7	1.00	7.00	52.86
K3932	喉頭腫瘍摘出術（直達鏡）	4	1.00	1.50	70.25
K292	外耳道腫瘍摘出術（外耳道真珠腫手術を含む）	1	1.00	2.00	89.00
K368	扁桃周囲膿瘍切開術	1	0.00	6.00	66.00

上記が主な手術で、すべて10症例未満となっています。
手術適用患者の年齢が21歳～89歳と幅広く、平均年齢は61歳です。

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	1	0.07
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	1	0.07
180010	敗血症	同一	11	0.80
180010	敗血症	異なる	8	0.58
180035	その他の真菌感染症	同一	–	–
180035	その他の真菌感染症	異なる	–	–
180040	手術・処置等の合併症	同一	3	0.22
180040	手術・処置等の合併症	異なる	–	–

医療資源を最も多く投入した病名と入院契機となった病名が「同一」は、上記4疾患の診療目的で入院し、その疾病の治療を行ったことを表します。
「異なる」は上記4疾病の診療目的で入院したが、併発若しくは別の疾病が発症したことにより、その治療が主となった場合を表します。
DICとは血管内に無数の血栓がばらまかれた、凝固の反応が非常に高ぶった状態の病気を指しています。
敗血症とは細菌、特に化膿菌が血管やリンパ管に入って起こる病気です。

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令和３年度 相模原赤十字 病院指標

令和３年度相模原赤十字病院指標